海図は毎週古くなる:危険な補正を見逃さない方法
新しくダウンロードした海図が最新とは限らない理由、重大な補正とは何か、出航前の十五分で自分の海域を確認する方法、そして電子海図と紙海図の違いについて。
海図に「新しい」ということはない。ある日付をもって修正されたものがあるだけで、その日から古くなり始める。
英国水路局は航海者への通報を毎週発行している。つまり一か月前にダウンロードした海図は、四回分の発行を見逃していることになる。その中には移設されたブイ、変更された水路、新たに発見された浅瀬が含まれているかもしれない。
重大な補正とは何か
水路技術者は変更を重要度によって分類する。航海に危険をもたらす可能性があり、できるだけ早く船員に周知する必要があるものが重大とみなされる。
具体的には次のようなものである。
- 新たに発見された浅瀬、洲、沈没物;
- 移設または撤去された航路標識;
- 変更された水路の境界;
- 新設された禁止区域;
- 灯台の灯質の変更。
それ以外——水深や名称、行政境界の修正——は後回しにできる。重大な補正は後回しにできない。
出航前の十五分
習慣にしておく価値のある手順である。
- 自分の海図、あるいはチャートプロッターのファームウェアの最終補正日を確認する。 この日付は必ず記載されている——紙の海図では図の下部に、電子海図では海図情報の中にある。
- その日付から今日までの期間の通報を開く。
- 自分の海域で絞り込む。 すべてを見るのではなく、自分の航路と寄港地に関するものを探す。
- 港や国の現地通報も別途確認する。 これらはより頻繁に発行され、一般の通報にはまだ反映されていない情報を含んでいる。
- 重大な補正を紙の海図に記入するか、機器にそれが反映されていることを確認する。
出航前の十五分。給油にかかる時間より短い。
電子海図は問題を解決しない
よくある思い込みがある。プロッターがあるから自動的に更新される、というものだ。
更新されるのは機器であって、海ではない。 重要な点は以下のとおりである。
- 契約が切れている場合がある。 その場合でもプロッターは動作し、海図も表示する——ただし古いものを。海図の有無ではなく、日付を確認すること。
- 更新はダウンロードしてインストールする必要がある。 多くの機器は更新があることを一度だけ知らせ、その後は再通知しない。
- 通報は海図の更新より頻繁に発行される。 補正が発行されてからそれが自分のプロッターに反映されるまでには時間差がある。
- スマートフォンのアプリには独自の更新周期と情報源があり、それは機器のものと異なる場合がある。
ここから導かれる原則は、「海図があるか」ではなく「補正の日付」を見ることである。 自分に問うべきは「海図はあるか」ではなく「それは何日付で修正されているか」である。
最も古くなりやすいもの
チャーター航行が行われる海域での経験から言えば、次のようなものが挙げられる。
- 冬季の嵐の後のブイ。 流された標識や移設された標識が最も多い。
- 浚渫や土砂堆積後のマリーナ進入路の水深。
- 新設された養殖場や風力発電施設。 地中海や北海では毎年増えている。
- 工事や訓練期間中の一時的な禁止区域。
機器のそばに紙の海図を
プロッターがあれば紙の海図は必要ないのではないか、という議論について触れておく。
実践的な答えはこうである。海域全体を俯瞰する紙の海図が一枚あればよい——航海に使うためではなく、電源喪失時の備えとして、また画面では得られない航程全体を一望する手段としてである。そこに重大な補正を書き込んでおくとよい。それによって、それらを実際に読むことにもなる。
まとめ
海図は「新しい」のではなく、ある日付をもって修正されたものであり、その日から古くなっていく。通報は毎週発行される。出航前に自分の海図の補正日を確認し、それ以降の期間について自分の海域の通報を読み、重大な補正を記入すること。この十五分は、自分の海図にまだ載っていない浅瀬に出会うどんな代償よりも安い。